ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
次は、御守りの抽選。
名前順に、皆どんどんひいていく。
ザワザワした声がクラスに響く。
「克ー!!俺、克のひいちまったよー!」
泣きそうな声で直樹が叫ぶ。
手には、厚紙に必勝の文字…
クラスの皆の爆笑に包まれた。
「わ、私も一緒だった。」
何と裕子ちゃんも厚紙を持っている。
それ、直樹のだ。
またしても皆の笑いがおきる。
「…それ、俺の。
ごめんな。そんなやつで。」
直樹が消え入りそうな声で裕子ちゃんに謝る。
「え?何で?嬉しかったよ?
だって、必勝…負ける気がしないもん。」
(ジーン。
裕子ちゃん、やっぱり何ていい子なんだ。
わ、直樹、完全にもう落ちたな。
身体中から、お花が溢れてる。)
クラスの皆が引き終えて
私と克の番になった。
抽選箱に手を入れる。
(あれっ、1個しかない。
あ、そうか私の…、克大丈夫かな?)
そう思って舞が克の方を見る。
「大丈夫だから。とって。」
舞の耳元で克が囁いた。
舞が抽選箱の御守りをとる。
克も続けて抽選箱に手を入れた。
(克…、箱の中空っぽだよ。)
と舞が目を瞑った時
「やったー。ラッキー。
このピンクは、絶対女子からだー!」
と克が言った。
(え?いつの間に。)
克の手には確かに舞の作った
御守りが握られている。
名前順に、皆どんどんひいていく。
ザワザワした声がクラスに響く。
「克ー!!俺、克のひいちまったよー!」
泣きそうな声で直樹が叫ぶ。
手には、厚紙に必勝の文字…
クラスの皆の爆笑に包まれた。
「わ、私も一緒だった。」
何と裕子ちゃんも厚紙を持っている。
それ、直樹のだ。
またしても皆の笑いがおきる。
「…それ、俺の。
ごめんな。そんなやつで。」
直樹が消え入りそうな声で裕子ちゃんに謝る。
「え?何で?嬉しかったよ?
だって、必勝…負ける気がしないもん。」
(ジーン。
裕子ちゃん、やっぱり何ていい子なんだ。
わ、直樹、完全にもう落ちたな。
身体中から、お花が溢れてる。)
クラスの皆が引き終えて
私と克の番になった。
抽選箱に手を入れる。
(あれっ、1個しかない。
あ、そうか私の…、克大丈夫かな?)
そう思って舞が克の方を見る。
「大丈夫だから。とって。」
舞の耳元で克が囁いた。
舞が抽選箱の御守りをとる。
克も続けて抽選箱に手を入れた。
(克…、箱の中空っぽだよ。)
と舞が目を瞑った時
「やったー。ラッキー。
このピンクは、絶対女子からだー!」
と克が言った。
(え?いつの間に。)
克の手には確かに舞の作った
御守りが握られている。