ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
シャー、キキッ
「はぁ…はぁ…ごめん。待たせた。」
しばらくすると息を切らしながら
克がやってきた。
「大丈夫。克の方こそ大丈夫?凄い汗。」
そう言うと、舞は自分のタオルで
克の首の汗を拭った。
「汚れるぞ。わりぃ。
もう暗いからさ、待たせてんの
気が気じゃなくって。」
「…もう、過保護だって言ってるでしょ。」
そう言いながらも舞は嬉しそうに笑った。
「舞にこれ渡したくってさ。
最近なかなかゆっくり話せなかったから
渡すタイミング掴めなくって。」
そう言う克の手には、小さな桜の
キーホルダーが握られていた。
「これ、どうしたの?すっごく可愛い!」
「んー?これのお礼。」
克は、自分の竹刀バッグにつけられた
舞の御守りを見せた。
「そんなちんちくりんの…。
申し訳ないよー。」
と舞。
「いや、わがまま言って、貰ったからさ。
それに、俺からも頑張れっていう気持ち
伝えよーと思って。」
「…ありがとう。
克はいつも優しいね。それにタイミングも。
…今日、部活で凹んでたんだー。
試合出るの怖いなって思うくらい。
…だから、凄く嬉しかった。元気でたよ!」
と舞がぺこっと頭を下げた。
「…そんなんじゃないよ。
てか、ヤキモチもあるかな…。」
克が呟く。
「え?」
「なんでもない。それと一緒につけてて。」
克は舞の鞄についた御守りを指さして言った。
「はぁ…はぁ…ごめん。待たせた。」
しばらくすると息を切らしながら
克がやってきた。
「大丈夫。克の方こそ大丈夫?凄い汗。」
そう言うと、舞は自分のタオルで
克の首の汗を拭った。
「汚れるぞ。わりぃ。
もう暗いからさ、待たせてんの
気が気じゃなくって。」
「…もう、過保護だって言ってるでしょ。」
そう言いながらも舞は嬉しそうに笑った。
「舞にこれ渡したくってさ。
最近なかなかゆっくり話せなかったから
渡すタイミング掴めなくって。」
そう言う克の手には、小さな桜の
キーホルダーが握られていた。
「これ、どうしたの?すっごく可愛い!」
「んー?これのお礼。」
克は、自分の竹刀バッグにつけられた
舞の御守りを見せた。
「そんなちんちくりんの…。
申し訳ないよー。」
と舞。
「いや、わがまま言って、貰ったからさ。
それに、俺からも頑張れっていう気持ち
伝えよーと思って。」
「…ありがとう。
克はいつも優しいね。それにタイミングも。
…今日、部活で凹んでたんだー。
試合出るの怖いなって思うくらい。
…だから、凄く嬉しかった。元気でたよ!」
と舞がぺこっと頭を下げた。
「…そんなんじゃないよ。
てか、ヤキモチもあるかな…。」
克が呟く。
「え?」
「なんでもない。それと一緒につけてて。」
克は舞の鞄についた御守りを指さして言った。