ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「これと?うん。もちろん!
大輔くんの御守りも凄く効きそうだもんね。
本当、手先器用でびっくりした。
女の子が作った御守りかと思ってたもん。」
と御守りに手を当てて舞が言った。
フェルトで星の形にかたどられた御守りには
『叶』の文字。一画ずつ
糸でしっかり縫われている。
「大輔のと比べると、手作りでもないし
ちっさいし、全然なんだけど…
試合、応援してるから。自分らしく
あんまり無理すんなよ。」
そう言って克が舞の頭を撫でた。
ぎゅっ
舞が克の胸に顔を寄せた。
脇腹のシャツをくしゃっと掴む。
「まい?」
「…。」
「どうしたの?」
「…。」
「まーい?」
「…ドキドキする?」
舞が小さく呟いた。
「…、するよ?凄く。」
「この前の、仕返し。」
そう言って舞が笑った。
「こらっ!からかうんじゃありません。」
そう言って克も笑った。
「克、あのね、試合も頑張るから
あと…気持ちの整理も
答えちゃんと出すから…
そしたら、また話聞いてくれる?」
舞の精一杯の今の気持ち。
「うん。俺も、試合ぜってー負けない。
…終わったら、色々、話し合いっこしよう。」
克が優しく舞に言った。
「克、今日は本当にありがとう。
大事にする。」
「うん。…遅くなっちゃったな。ごめん。」
そう言って克は舞から身体を離す。
(もっと、くっついてたい。)
反射的に舞は思った。
「…そういう顔しないの。
帰せなくなるでしょ?」
「え?」
「…んーん。また明日。家まで送る。」
それから、克は家まで送ってくれた。
(恋って、忙しい。ドキドキしたり
苦しくなったり、悲しくなったり
もっと…って欲張りになったり…
だけどその気持ちをそのまま伝えたい
って思う。それに相手のことももっと
知りたいって思う。)
舞の気持ちは、確実に大きくなっていた。
大輔くんの御守りも凄く効きそうだもんね。
本当、手先器用でびっくりした。
女の子が作った御守りかと思ってたもん。」
と御守りに手を当てて舞が言った。
フェルトで星の形にかたどられた御守りには
『叶』の文字。一画ずつ
糸でしっかり縫われている。
「大輔のと比べると、手作りでもないし
ちっさいし、全然なんだけど…
試合、応援してるから。自分らしく
あんまり無理すんなよ。」
そう言って克が舞の頭を撫でた。
ぎゅっ
舞が克の胸に顔を寄せた。
脇腹のシャツをくしゃっと掴む。
「まい?」
「…。」
「どうしたの?」
「…。」
「まーい?」
「…ドキドキする?」
舞が小さく呟いた。
「…、するよ?凄く。」
「この前の、仕返し。」
そう言って舞が笑った。
「こらっ!からかうんじゃありません。」
そう言って克も笑った。
「克、あのね、試合も頑張るから
あと…気持ちの整理も
答えちゃんと出すから…
そしたら、また話聞いてくれる?」
舞の精一杯の今の気持ち。
「うん。俺も、試合ぜってー負けない。
…終わったら、色々、話し合いっこしよう。」
克が優しく舞に言った。
「克、今日は本当にありがとう。
大事にする。」
「うん。…遅くなっちゃったな。ごめん。」
そう言って克は舞から身体を離す。
(もっと、くっついてたい。)
反射的に舞は思った。
「…そういう顔しないの。
帰せなくなるでしょ?」
「え?」
「…んーん。また明日。家まで送る。」
それから、克は家まで送ってくれた。
(恋って、忙しい。ドキドキしたり
苦しくなったり、悲しくなったり
もっと…って欲張りになったり…
だけどその気持ちをそのまま伝えたい
って思う。それに相手のことももっと
知りたいって思う。)
舞の気持ちは、確実に大きくなっていた。