ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
大輔の活躍もあり、バレー部は見事優勝。
大輔は、ファンの女子たちに囲まれていた。

「ふふ、凄いね。」

「うん。…うちらも頑張ろう。」

2日目の時点で、水泳部、テニス部
柔道部、弓道部も全部入賞しているそうだ。
どの部活の先輩からも、今年の1年生は
気合い入ってるって言われたらしい。

(1年3組の皆は、焼肉効果かな?)
そう思うと、少し緊張がほぐれた。

「かっちゃん達もね、順調に勝ってるみたい。
直樹から連絡きた。かっちゃん…
ずっと先発みたい。直接応援したかったな。」

と詩織。

「懇親会でいっぱい話せるといいね。」

「うん。舞も。」

「詩織、…何か恋愛って凄いね。
ちょっと会えないと寂しかったり
その人の言葉や仕草がパワーになったり。
こんな忙しい気持ちになるって
わからなかったよ。」

と舞が呟いた。

「なーに?
舞、克に会いたくなっちゃった?」

「…うん。私もやっぱり
直接応援したかったなって思って。」

「可愛い奴め。克に今の聞かせたーい!」

詩織が笑う。

「絶対だめ!」

舞も笑った。
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