ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
3日目、バドミントン部の試合だ。
まずは団体戦がある。

舞は、団体戦でも明日のダブルスでも
詩織とペアだ。

舞たちは、高校になって
バドミントンをはじめたが
団体戦のシングルで出場するチームメイトは
幼少期からの経験者である。
そのため、舞たちのチームも
順調に勝ち進んでいた。

「ラッキー、ラッキー。」

「次、1本とるよー。」

先輩たちも応援してくれている。
心なしか、試合より練習の時の方が
キツく感じる。先輩達が全力で
相手してくれていたおかげだ。

「は、はぁ…。っしゃ。」

舞の振りあげたラケットが
シャトルを射止める。
バック、ギリギリにライン内に入った。

21点、2ゲーム先取。舞たちの勝ちである。
3位以上の入賞が決定した。

「フォーム綺麗だったよ。」

先輩が褒めてくれる。

「うん。よく動けてた。」

「あ、ありがとうございます!」

舞が頭を下げる。
(よし、次も頑張ろう。)
< 51 / 294 >

この作品をシェア

pagetop