ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
詩織のところに戻ると
詩織はまだ克幸と話していた。

舞と克に気付く詩織。

「…うん、うん。あっ、克たちが
帰ってきた。…うん、また連絡する。またね。」


「…かっちゃん大丈夫だった?」

「うん。大丈夫みたい。
検査入院だから、心配しないでって。
…そしてね、かっちゃんから告白されたよー。」

詩織が泣きながら言った。

「えー!!!おめでとー!!!」

舞が詩織に抱きついた。

「舞、本当ありがとー。
やっとこの日が来たよー。」

「うんうん。よかったね。本当に嬉しい!」

「克もありがとう。」

「うん。よかった。
克幸のことよろしく。Wデートしような。」

克が言った言葉に詩織が固まる。

「…て、えっ?舞たちもー?
えーん。泣いちゃう。おめでとう。」

詩織はまた泣き出した。

「おーい。」

店から皆が出てきた。
生島先生が買ってきた
花火をしようということになったらしい。

ネズミ花火
へび花火
手持ち花火
ロケット花火

種類が沢山ある。
男子はロケット花火やへび花火をして
騒いでいる。女子は手持ち花火をして
写真や動画を撮っていた。



「夏だねー。」

詩織が手持ち花火をしながら舞に言った。

「うん。…一生忘れない夏かも。」

舞も笑って言った。
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