西岡三兄弟の異常な執着
包みを丁寧に開ける、三兄弟。
中身のジッポーを見て三人は、嬉しさに顔をほころばせた。

「今回も凄いな!
花苗、ありがとう!大切に使う!」
普段あまり笑わない黄河が、優しく微笑み言った。

「スゴーい!これ…僕達の刺青と同じデザイン?」
「うん!」
「嬉しいーーー!!ありがとう、花苗!
益々、好きになっちゃうよ!!
今すぐに、ベットに連れてって抱きたい!!」
「もう////朱雀の、バカ(笑)!」
満面の笑みで花苗を抱き締め、キス責めをしながら言った朱雀。

「これって、ライターだよね?
カッコいいね!ありがと、苗!!」
「真白くんが成人したから、こうゆうのもいいかなって思って!」
「うん!しかも兄ちゃん達とお揃いだし、めっちゃ嬉しいーーー!」
真白も満面の笑みで、ジッポーを眺めていた。



そしてそれぞれ部屋に戻る。
花苗は朱雀に、ベットに縫いつけられたように組み敷かれていた。
「花苗」
「ん?」
「今年も、ありがとう」
「うん!」
「花苗は、ほんとに天使みたいだなぁ~
可愛くて、綺麗……
今だって、僕にベットに縫いつけられて標本みたい……」
「え……?」
「あ、違う。標本は息をしないから、ダメだ!!
花苗とずっと一緒に生きていきたいから。
毎日、抱き締めて、キスをして、セックスをする。
僕達は、毎日触れ合っていくことで生きていけるんだ!
………………だから母さんみたいに突然、消えたりしないでね。
まぁ、そうなったら僕もすぐに追いかけるけど……
ちなみに逆もだからね。
僕が死ぬようなことになったら、花苗もすぐに俺のとこによこしてって基一に伝えてるから……!
花苗と放れるなんて、耐えられないんだから!」

そう言って、花苗の口唇を奪った朱雀だった。
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