西岡三兄弟の異常な執着
ガッチャーーーーン!!!

篠田は一瞬で真白に、近くのテーブルの上に頭を押さえつけられていた。
テーブルの上にある料理や、飲み物などがバラバラに散らばり割れている。

全く動きが見えなかった篠田。
テーブルの上に頭を押さえつけられて初めて、自分が押さえつけられていることがわかったのだ。

「お前さぁ!誰に向かって“ガキ”なんて言ってんの!?」
「あがっ!!離し…て、く…れ……苦し…」
「嫌!真白くん!!やめて!!」
「花苗!危ない!僕の後ろに隠れてて!!」
真白を止めに向かおうとする花苗を、朱雀が止め背中に隠した。

「黄兄ちゃんも言ってたじゃん!
お前がどんなに偉かろうと、俺達には関係ない。
それに!お前なんかより俺達の方が遥かに偉くて、位が高い。
よく覚えておけ、おっさん!!」
「は…い…わかり、ま…した」
そこでやっと、解放された篠田だった。


「はぁーー」
そして今花苗は、トイレにいる。
どうしても三兄弟がキレてしまうと、自分の力じゃ止めることができない。
止めに行こうとしても、さっきのように危ないからとおいやられるのだ。

キレてしまった三兄弟は、誰にも止められない。

あまり長居すると、三兄弟が心配して女性トイレの前で大声で名前を呼び、恥ずかしい思いをする。
急いで花苗が女性トイレを出ると、篠田も男性トイレから出てきたとこだった。
「あ、篠田大臣さん…」

「あ、貴女は……
先程は申し訳ありませんでした……」
篠田が花苗に声をかけてきた。

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