西岡三兄弟の異常な執着
花苗が目を覚ますと、ベットで朱雀に組み敷かれていた。

「やっと起きた……僕の花苗…」
「え…朱雀……」
「花苗、ごめんね……
今から、花苗は僕に壊されるんだよ。
僕がどれだけ……花苗を愛してるか…その身体に、教え込んであげる……」

この時の朱雀の目は、完全にイっていた━━━━━
雰囲気や言葉遣い、声などいつも通りなのに花苗を見る目だけはまさに“雄”その物だった。

「んぁぁ……ひやぁ…あぁ…」
「はぁはぁ…花苗…まだ…イカないで…?」

ベットのスプリングの音が響き、キスマークが全身についていく。

「んんっ……あ…ぁ…ひやぁ…も、だめぇ…」
花苗は、次第に意識が保てなくなる。
すると………
「だから、まだイカないで!!まだまだ…終わらないよ…?」
「ひやぁ…!痛っ…!」
朱雀に胸元を噛まれた、花苗。
思わず、顔をしかめた。

「次……飛んだら…今度は首を噛むよ?」
ほんとに壊れそうだった。
いや……このまま、朱雀に食べられなくなるのではないかと思う程に、朱雀が激しく食い込んでくるのだ。

花苗の身体中に、キスマークや噛み痕が増えていく。

ほんとに花苗は朱雀という悪魔に食べられていた。

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「花苗…大丈夫?」
「うん…」
「痛い?」
漸く朱雀がおさまり、いつものように朱雀の腕枕で横になっている二人。
花苗の身体中の噛み痕に触れながら、朱雀が言った。

「少し…でも、幸せ…」
「こんなに傷つけられたのに?」
「私、おかしくなったのかな?なんか変なんだけど、朱雀の私への愛情が形になって見えるからかな?
変だよね……(笑)」
「ううん。僕も嬉しい!そんな風に言って、僕の愛情受けとめてくれてるってことだから!」

「フフ…うん。
……………あれ?ところで、理太郎くんはどうなったの?」
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