西岡三兄弟の異常な執着
「え……」
森宮の顔が突然キリッとしまり、花苗を見据えた。
「貴女は、誰もが畏れ多くて近づけない西岡三兄弟と紫苑様に当たり前のように囲われていて守られていた。
そしてそれを、当然のように受け入れている。
貴女は、まるで……“女王蜂”みたいですね!
貴女の存在が、三兄弟を狂わせ、執着させ、囲わせる。
そして貴女(女王蜂)はいつもこの屋敷で、大切に大切に守られる。俺達使用人(働き蜂)は、貴女を守る為に命をかけて働く」
「だったら……どうすればよかったの?」
花苗がフッと力を抜いた。
「え……?花苗様…?」
「確かに、森宮さんの言うのもわかります。
私は三人の傍にいることが普通だと思って生きてきたから。
紫苑くんとお付き合いしてる時も、三人は常に傍にいたし。朱雀は特に、私から離れなかった。
そしていつも私に甘えるみたいに言ってた。
“花苗、僕を好きになって”
“僕のモノになって”
“紫苑と別れて”
まるで…私を洗脳するみたいに、言い聞かせるように言ってた。
私は紫苑くんが好きだった。
運命の人かも?なんて思ったりして。
このまま紫苑くんと結婚できたらなぁなんて、夢見てたくらい。
でもどんどん朱雀が発狂したり、暴れたりして壊れていって、最終的に朱雀が“花苗、僕を助けて”って言ってきた。
その時思ったの。
もしかさたら、私の運命の人は紫苑くんじゃなくて朱雀なのかも?って。
私じゃないと、朱雀は幸せになれないのかもしれない。朱雀の傍にいることが、私の幸せなのかもって。
だったら、私は朱雀のお嫁さんになる!
その代わり、朱雀に囚われてやるって!
……………それは、間違ってるかもしれません。
でも人生に“正解”はないと思います。
大切なのは“自分自身”がどうしたいかです!」
花苗は森宮を真っ直ぐ見上げ、言い放ったのだった。
森宮の顔が突然キリッとしまり、花苗を見据えた。
「貴女は、誰もが畏れ多くて近づけない西岡三兄弟と紫苑様に当たり前のように囲われていて守られていた。
そしてそれを、当然のように受け入れている。
貴女は、まるで……“女王蜂”みたいですね!
貴女の存在が、三兄弟を狂わせ、執着させ、囲わせる。
そして貴女(女王蜂)はいつもこの屋敷で、大切に大切に守られる。俺達使用人(働き蜂)は、貴女を守る為に命をかけて働く」
「だったら……どうすればよかったの?」
花苗がフッと力を抜いた。
「え……?花苗様…?」
「確かに、森宮さんの言うのもわかります。
私は三人の傍にいることが普通だと思って生きてきたから。
紫苑くんとお付き合いしてる時も、三人は常に傍にいたし。朱雀は特に、私から離れなかった。
そしていつも私に甘えるみたいに言ってた。
“花苗、僕を好きになって”
“僕のモノになって”
“紫苑と別れて”
まるで…私を洗脳するみたいに、言い聞かせるように言ってた。
私は紫苑くんが好きだった。
運命の人かも?なんて思ったりして。
このまま紫苑くんと結婚できたらなぁなんて、夢見てたくらい。
でもどんどん朱雀が発狂したり、暴れたりして壊れていって、最終的に朱雀が“花苗、僕を助けて”って言ってきた。
その時思ったの。
もしかさたら、私の運命の人は紫苑くんじゃなくて朱雀なのかも?って。
私じゃないと、朱雀は幸せになれないのかもしれない。朱雀の傍にいることが、私の幸せなのかもって。
だったら、私は朱雀のお嫁さんになる!
その代わり、朱雀に囚われてやるって!
……………それは、間違ってるかもしれません。
でも人生に“正解”はないと思います。
大切なのは“自分自身”がどうしたいかです!」
花苗は森宮を真っ直ぐ見上げ、言い放ったのだった。