月とカラスは程遠い
 勝手に飛び出した声とともに
私は二人の男の間に割り込んだ。

そして、夢中で
制服が見えた腕を右手でつかみ、
左手で遠くを指さし叫んだ。


「あ!!!!カラス!!!!」


そのまま無我夢中で走りだした。
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