『君』の代わり。

次の日

オレは

ばあちゃんの家に帰った



ばあちゃんが喜んで

肉を焼いてくれた



「美味しいか?」



「うん、美味いよ」



「こっちは米が美味いから
なんでも美味しく感じるんだ」



うん

ご飯も美味しいけど



全部

好きだよ



水道水で入れた麦茶も

ビルのない土の上で吸う空気も

優しくてオレを待っててくれるばあちゃんも

純粋で真っ直ぐな朝日奈も



全部



好きだよ



だから

帰って来た


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