『君』の代わり。

「ごめん、おまたせ!」



店内のイートインスペースで

カフェオレを飲んでたら

間もなく星野が来た



「おつかれさま」



飲み終わらないカフェオレを持って

星野とコンビニを出た



駅まで

ずっと無言だった



歩きながら時折カフェオレに口をつけた



星野も何も話さなかった

私が聞こえてないだけかもしれない



隣にいる星野を気にする余裕もなかった



さっきあった

先輩とのやり取りを

またずっと考えてた



先輩とそーゆー友達になれるか?



そーじゃなくて



私は実質

先輩にふられた



先輩にふられた



大好きだった

憧れだった

夢に描いた高校生活

耀先輩の彼女



私はふられた



何度も自分に言い聞かせた



私はふられたんだよ



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