『君』の代わり。
次の電車が来ても涙はおさまらなくて
とりあえず来た電車に乗った
自動ドアの出入口のところで
私を隠すように星野が立ってくれた
東京の満員電車なら
私が泣いてるって
誰も気付かないかもね
東京みたいに
いっぱい人がいたら
私が先輩を好きだって
星野は気付かなかったかもね
東京には
先輩よりカッコいい人
きっといっぱいいるから
またすぐに次の恋ができたかもね
んーん…
東京にいても
私はきっと
先輩を好きになってたと思う
ふられたのに
終わったのに
ずっと好きだった先輩を
簡単に諦めたくなかった