私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
「ごちそうさまでしたー!」
「ごちそうさまでした。俺、食器洗っておくから先風呂行ってきたら?」
夜ご飯作ってくれてたから今度は俺が洗い物を引き受けるつもり。
あと、今日は高校初めての行事(しかも運動系の)だったから疲れてるだろうしな。
早めに寝れるように、ってのも考えて先に行くように伝えてからキッチンに向かう。
先に洗い物を始めたらすんなり行くだろうし。
そんな俺を見た華音は、俺の読み通り風呂へ行くことを選んだ。
「本当?じゃあお言葉に甘えて〜」
そう言いながら、少しだけ浮ついた足取りで食器を持ってくる。
だけど、なぜか近くまで来てるのにこっちまで来ない華音。
…………何してんだ?
ボーッとしたまま突っ立っている華音に声をかけようとしたら、パッと弾けたように動き出し、「お願いします!!」と流しに食器を置いてすぐに出ていこうとした。
変な華音を不審に思ったけど、そういえば……と思い出して今度こそ声をかける。