私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
そういえば、寝る前、リビングでくつろいでいる颯真に聞いてみたことがあるんだけど……。
「颯真、色々と無理してない?疲れてない?」
「ん〜?何で?」
「……いや……。颯真だって大変なのに、いつもたくさん助けてくれるから……」
私だけこんなに良くしてもらうのも悪いよ。
申し訳なさから、お腹ら辺で組んでいた手を見つめながら聞く。
そしたら、くつろいでいたはずの颯真が立ちすくんでいる私の元へやって来て、ポンと頭を撫でた。
「バーカ。この俺が無理してるわけないだろ?」
「……でも……「でも、じゃなくて」」
私の言葉を遮り、そのまま少しだけ屈んで目線を合わせてきた。
いつもだったら恥ずかしくて目を逸らしているところだけど、この時は真剣な表情をしてる颯真から目が離せなかった。