私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
「俺を誰だと思ってんの?」
そう言って自信ありげに口角を上げる颯真。
初めの頃だったら、何言ってるの?って思ってたけど……。
颯真だったら何でも大丈夫なんだよね、本当に。
なんたって……。
「"パーフェクト王子様”、でしょ?」
だからどうせ私が心配したってどうもしない。
むしろそんな心配する私のことを心配しそうだし。
そんなことにもモヤモヤして、つい子供みたいに口を膨らませたまま睨む。
睨んでもさほど颯真には効かないのは分かってるけど、睨んだ先の颯真が嬉しそうに笑ってるのを見て更に目を細める。
でもね。
外での王子様スマイルじゃない、少年みたいな可愛い笑顔を見てたら何でか知らないけど、胸がきゅーってなって何だか泣きそうになったんだ……。