私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*


「今日からあなた達にはここで暮らして貰います!」


 嬉しそうに笑いながら爆弾発言をする母さん。


 その横で同じく嬉しそうに手を叩く美華さんと、びっくりしたように母さん達を見る藤堂華音。


 …………やっぱり。そんなことだと思った。



「〜〜っ!?さっ、咲良ママまで!冗談ならさっきの婚約までにしてください!」


「華音ちゃん、ごめんなさいね。これも婚約も冗談じゃないのよ……」


「ほら、言ったでしょ?」


 困惑状態の彼女にトドメを刺す2人。


 その光景を、俺は割と冷静に見れている。


 まあ、財閥の跡取りだしいずれはこういうこともあるだろうな、とは思っていたから。


 それに、今の今まで好き勝手させて貰っていたからそろそろ将来に向けて腹括らないといけないとも思っていたし。


 でも、彼女は違う。

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