私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
同意した俺には一切目もくれず、母さん達は彼女のことを気にしている。
さすがの母さん達もやり過ぎたっていう自覚はあるのだろう。
でも、ここまで言いくるめられたらもう従うしかない。
そう思ったのか、藤堂華音は諦めたようで。
「もぉ……。分かったよ……」
少し項垂れながら返事をした。
まあ、そう言うしかないけどな。
「じゃあ、これで説明は以上よ。何か分からないことがあったら連絡してね」
その後、簡単ではあるけど部屋の説明を受けた。
まあ、ある程度の物は揃っているから不自由はない。
「颯真、ちゃんと仲良くするのよ?華音ちゃん!今度ショッピングにでも行きましょう♪」
「颯真くん、華音をよろしくね。華音も、颯真くんに迷惑かけないように!」
2人はそう言い残し、仲良く部屋を出て行った。