私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
「〜っ、だから!!半分こに、しよ!って言ってるの!こんなに大きいのに私が占領するのは申し訳ないし、ソファだと体キツイよ!だ、だからっ……」
勢い任せに叫んだ私。
だから、の途中で恥ずかしくなって口を閉ざしてしまった。
だって、その後に続く言葉は……。
そんな私を驚いた顔で見ていたかと思うと、すぐに吹き出した。
「はははっ。華音、お前最高だな」
その笑顔はさっきみたいな嘘くさい笑顔じゃなくて、子供みたいな素の笑顔。
「せっかく気利かせてやったのに」
やっぱり優しさで譲ってくれようとしていたんだね。
「べっ、別に寝るくらいどうでもないし」
そんな優しさに、ふんっと強がってそっぽを向く私。本当、素直じゃないね。
そんな私を見て颯真はまた笑う。