私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
〜♪〜♪〜♪〜
「あっ、ママから電話だ」
着信音が鳴ったと思ったら、華音に電話だそうだ。
あまり音を出さないようにしないと。
そう思いながら食べた食器を今度はキッチンに運び込む。
さすがに美華さんも心配しているのだろう。
例え親友の子供と婚約とはいえ、こんな男と2人っきりで4ヶ月だなんて。
そんなことを考えていた矢先……。
「はいっ!?なっ、何それ!聞いてない!!」
今日何度目かの華音の驚いた声がリビングに響いた。
一体何事だ?と、不審に思い食器をシンクに置いてからすぐにリビングに戻る。
すると、俺を見つけるなり華音が駆け寄ってきた。
「私、颯真の通ってる学校に行くことになったみたいっ……」
切羽詰まったような表情と声。
これはつまり。