私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*


〜♪〜♪〜♪〜

「あっ、ママから電話だ」


 着信音が鳴ったと思ったら、華音に電話だそうだ。


 あまり音を出さないようにしないと。


 そう思いながら食べた食器を今度はキッチンに運び込む。


 さすがに美華さんも心配しているのだろう。


 例え親友の子供と婚約とはいえ、こんな男と2人っきりで4ヶ月だなんて。


 そんなことを考えていた矢先……。



「はいっ!?なっ、何それ!聞いてない!!」


 今日何度目かの華音の驚いた声がリビングに響いた。


 一体何事だ?と、不審に思い食器をシンクに置いてからすぐにリビングに戻る。


 すると、俺を見つけるなり華音が駆け寄ってきた。



「私、颯真の通ってる学校に行くことになったみたいっ……」


 切羽詰まったような表情と声。


 これはつまり。

< 52 / 170 >

この作品をシェア

pagetop