私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
何となく察した俺。
また先回りされていたようだ。
どうせ婚約者同士同じ学校に行った方が色々と楽だと思ったんだろう。
でも、こんなの周りの奴らにバレたらどうなることやら……。
「……えっ?箱?」
そう呟いた華音は、リビングのウォークインクローゼットを開けたら“とある箱”を出てきた。
こんなの言われないと気づかなかっただろうな;
「これって!……えっ?ちょっ、ママ!?」
箱を開けた瞬間、華音はびっくりした声を上げた。
そしてその後、通話を切られたのだろう。スマホを見つめたまま固まっている。
だから俺は勝手に箱の中を見ることにした。