私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
「後片付けは俺がしておくから華音、準備してきたら?」
朝ご飯を食べ終わると颯真がそう言ってくれた。
私が作ったものを片付けさせるなんて、と任せるのを躊躇っていると。
「あっ、俺に着替えさせて欲しいなら手伝うけど?」
と、意地悪な顔をして言ってきた。
余裕そうな顔。色気たっぷりな声と視線。
だから私はこういうのに面識ないんだって!!
「っ!いっ、いらない///〜っ、後片付けお願いします!!」
恥ずかしくなった私は、そう言い捨てると自分の部屋に駆け込んだ。
出る途中に「ゆっくり準備しろよ」と笑いながら言う颯真の声を聞きながら。