私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*


「後片付けは俺がしておくから華音、準備してきたら?」


 朝ご飯を食べ終わると颯真がそう言ってくれた。


 私が作ったものを片付けさせるなんて、と任せるのを躊躇っていると。



「あっ、俺に着替えさせて欲しいなら手伝うけど?」


 と、意地悪な顔をして言ってきた。


 余裕そうな顔。色気たっぷりな声と視線。


 だから私はこういうのに面識ないんだって!!


「っ!いっ、いらない///〜っ、後片付けお願いします!!」


 恥ずかしくなった私は、そう言い捨てると自分の部屋に駆け込んだ。


 出る途中に「ゆっくり準備しろよ」と笑いながら言う颯真の声を聞きながら。

< 60 / 170 >

この作品をシェア

pagetop