私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*


 そのまま颯真と別れて体育館に行くと、入口でクラス分けが発表されていた。


 全部で10クラスあり、私は1組だったので一番奥にある1組の自分の席へ進む。


 ここも一応エスカレーターだからか、もうすでに固まって話している子達もいて。そんな光景を見ると少し不安になる。


 唯一この学園で知っている人である颯真もどこか行ってしまったから、余計にマイナス思考になってしまう。



 ……って、ダメダメ。


 こんな暗い感じ出しちゃうと周りにも伝わっちゃう。


 不安になる前に、まず目の前の行事を無事終わらせる方が大事。


 友達うんぬんはその後、ゆっくり作っていけばいいよね。



 不安を振り払うように気持ちを切り替えて、自分の席に着いた。

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