私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*


〖華音の分の弁当持ってきてあるから取りに来て。友達に聞いたら居場所分かると思う〗


 やっぱり持ってきてくれてるんだ。


 意地悪だけど、こういうことはしっかりしてる。


 取りに行って、ちゃんとお礼言わないと。



 ……なんだけど、友達に聞いたらって莉奈のことだよね?。


 チラリと莉奈を見ると、莉奈もスマホを見ていた。


 そして顔を上げて立ち上がり一言。



「華音、行こっか♪」


 可愛くウインクしながら私の手を引く。


「……行くってどこに?」


「着いたら分かるよっ」


 着いたら分かるって、莉奈って一体何者なの?


 頭に?がたくさん浮かぶ中、私は莉奈に言われるままとある所へと向かった。

< 96 / 170 >

この作品をシェア

pagetop