私と君の関係 *学園の王子は婚約者様!?*
───ガチャッ
ドアを開くと、さっき見た光景と同じく莉奈と生徒会長が話していた。
「あっ、華音!やっと入ってきたー!」
会長との話をやめ、私に抱きついてきた莉奈。
そうだよね、自分は入ったのになかなか入って来なかったらびっくりしちゃうよね。
この部屋の存在に緊張していた私だけど、変わらない莉奈を見て少し落ち着いた。
「颯真、またいじめてたんじゃないだろうな」
「うるせぇ。そんなんじゃねえよ」
少し離れた所で颯真達が話す声が聞こえたんだけど。
ん?颯真?
すごく普通に素で話してるんだけど、これって……。
莉奈もいるし、会長もいるし、何?何なのこの集まりは!?
そうやって、颯真達を見てポカーンとしていたらしい私の前に、慌てたように会長がやってきた。