腹黒天才ドクターは私の身体を隅々まで知っている。

秘密の逢瀬 ※R15

私はバイトを終えると、そのままスーパーで目当てのものを買って帰路に着く。

「鷹峯さん、喜んでくれるかなぁ」

〈あんな性格だけど、結構優しいところあるものね。きっと大丈夫よ〉

そんなやり取りをしながらマンションにたどり着き、部屋の前で私はバッグから鍵を取り出す。

その時部屋の中から何か物音が聞こえて、私は思わず動きを止めた。


(んんっ……柊真、こんなところでいやよっ……)

(そんなこと言って、ここはもうこんなになってますよ?)

(あぁっ……)

どきりと胸が鳴って、思わず息を殺す。

耳を澄ませると、男女の荒い息遣いが聞こえる。見なくても分かる。中で、何が行われているか。




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