腹黒天才ドクターは私の身体を隅々まで知っている。
(ふふ、ねぇ柊真。あの子と同棲してるんでしょ? 可愛い女の子と見ればすぐに手を出すあなたが、よく我慢してるわね)

(まぁ、そうですねぇ。最近美怜とも会えなかったのでかなり危なかったですが……私、患者と同僚には手を出さないって決めてるので)

(あんっ……もう、いやっ……)

やめてよ。

そんなことしながら、私の話なんかしないで。

(んっ……私は同僚じゃないの?)

(貴女は特別ですよ。……分かっているでしょう?)

(あっ、それ、良いっ……気持ち良いよぉっ……)

立ったまま壁に背中をもたれさせている鷹峯さんに身を預け、バッグハグの形で裸の腕の中に収まっている美怜先生。ブラジャーは上に捲られ、鷹峯さんの片手はその豊かな胸に、もう片手は美怜先生の下腹部に伸びて下着の中に入れられている。

その手が、美怜先生の中心を探るように動かされているのが分かって心臓が痛いくらいぎゅっとなった。

(あ、んんっ……はぁっ……待って柊真っ……あ、やぁっ……!)

待って、やめてと繰り返す美怜先生。でも鷹峯さんはその手を止めない。彼はその顔にいつもより少しだけ嗜虐的な笑みを浮かべて、美怜先生の反応を愉しんでいるみたいだ。

そうしている間にも、美怜先生の白い肌がみるみるうちにピンク色に染まっていく。

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