ファーストソング
5
彼からイヤホンを受け取り、片耳にはめる。
彼も反対側のイヤホンを装着する。
「…!」
思ったよりも近い。
息がかかるほど近い。
病弱だった私が同世代の男の子と、こんなに近づくことが全くなかった。
慣れない状況にドキドキする。
「えっと。ほらコレな。カバーなんだけどさ。俺の自信作!」
「…うん。」
「んじゃ流すぞ?」
そう言うと彼は、再生ボタンを押す。
━♬
片方の耳から音楽が流れてくる。
心地のいい男性の声。
学校で録音したのだろう、加工されてない歌。
それでもどこか惹きつけられる歌声。
思ったより高音もでてる。
伸びも綺麗。
正直舐めていた私はかなり驚かされた。
「ねぇ、この曲以外はあるの?」と、つい声に出してしまうほどに私は彼の歌を求めていた。
彼も反対側のイヤホンを装着する。
「…!」
思ったよりも近い。
息がかかるほど近い。
病弱だった私が同世代の男の子と、こんなに近づくことが全くなかった。
慣れない状況にドキドキする。
「えっと。ほらコレな。カバーなんだけどさ。俺の自信作!」
「…うん。」
「んじゃ流すぞ?」
そう言うと彼は、再生ボタンを押す。
━♬
片方の耳から音楽が流れてくる。
心地のいい男性の声。
学校で録音したのだろう、加工されてない歌。
それでもどこか惹きつけられる歌声。
思ったより高音もでてる。
伸びも綺麗。
正直舐めていた私はかなり驚かされた。
「ねぇ、この曲以外はあるの?」と、つい声に出してしまうほどに私は彼の歌を求めていた。