ファーストソング
6
彼は嬉しそうに「あるよ!」と言って、数曲聴かせてくれた。
その中に私が作った曲もあった。
正直かなり嬉しかった。
『フユ』に憧れているのが丸わかりで、むずがゆい気持ちだった。
「どう…?俺の声?」
いつもとは違う、少し不安そうなか細い声で聞いてくる。
捨てられた犬みたい。
なんか可愛い。
「うーん。無加工でコレならいいと思うよ。」
「本当!?」
「私、嘘はつかないから。」
「っしゃぁああ!!」
大きい声でガッツポーズをとる彼に、不安が募る。
確かに歌声はすごくいい。
多分私よりずっといい。
けど、私は自分以外に曲を作ったことはない。
自分の曲ならキーや、リズムなど得意方面に寄せる事が出来る。
だから同じような曲ばかり作っていた。
私と彼では得意ジャンルは違う。
出しやすいキーも何もかも違う。
彼の理想とする曲をつくれないかもしれない。
そんな不安がよぎる。
その中に私が作った曲もあった。
正直かなり嬉しかった。
『フユ』に憧れているのが丸わかりで、むずがゆい気持ちだった。
「どう…?俺の声?」
いつもとは違う、少し不安そうなか細い声で聞いてくる。
捨てられた犬みたい。
なんか可愛い。
「うーん。無加工でコレならいいと思うよ。」
「本当!?」
「私、嘘はつかないから。」
「っしゃぁああ!!」
大きい声でガッツポーズをとる彼に、不安が募る。
確かに歌声はすごくいい。
多分私よりずっといい。
けど、私は自分以外に曲を作ったことはない。
自分の曲ならキーや、リズムなど得意方面に寄せる事が出来る。
だから同じような曲ばかり作っていた。
私と彼では得意ジャンルは違う。
出しやすいキーも何もかも違う。
彼の理想とする曲をつくれないかもしれない。
そんな不安がよぎる。