ファーストソング
9
「なんて名前なの?」
「佐久間夏輝くんっていいます。」
「かっこいい名前だね。」
「そうですかね…?」
「はは。それで佐久間くんがどうかしたのかい?」
落ち着いて話を聞いてくれる櫻井先生に安心しながら、全てを話すことにした。
「私パソコンで曲を作ってネットにアップロードしたことがあるんですけど…。」
「え!凄いじゃないか!」
「あ、ありがとうございます。そ、それで…、曲を作ってあげたくて…。」
「うんうん。」
「でも、無理しないようにっていう約束だったから、どこまでやっていいのか相談をと思いまして。」
「そっか。そういうことか。」
「はい。」
先生は少し考え込むようにして顎に手を置く。
机の上にあるのは私のカルテだろう。
びっしりと書き込まれている。
「うーん。曲を作る知識が僕にないから分からないんだけど…。曲を作る作業はどんな感じなのかな?」
「基本的にパソコンでやるので、楽器を演奏したりはしません。」
「歌は歌うのかい?」
「はい。」
「口ずさむ程度なら問題ないけど、それでも大丈夫なのかな?」
「はい!口ずさめれば問題ありません!」
「なら、大丈夫かな。」
「本当ですか!?」
「うん。本当。」
「ありがとうございます!」
よかった。
これでアイツに曲を作ってあげることができる。
「ただし!少し条件があるかな?」
「じょ、条件ですか?」
「うん。」
なんだろう…?
「佐久間夏輝くんっていいます。」
「かっこいい名前だね。」
「そうですかね…?」
「はは。それで佐久間くんがどうかしたのかい?」
落ち着いて話を聞いてくれる櫻井先生に安心しながら、全てを話すことにした。
「私パソコンで曲を作ってネットにアップロードしたことがあるんですけど…。」
「え!凄いじゃないか!」
「あ、ありがとうございます。そ、それで…、曲を作ってあげたくて…。」
「うんうん。」
「でも、無理しないようにっていう約束だったから、どこまでやっていいのか相談をと思いまして。」
「そっか。そういうことか。」
「はい。」
先生は少し考え込むようにして顎に手を置く。
机の上にあるのは私のカルテだろう。
びっしりと書き込まれている。
「うーん。曲を作る知識が僕にないから分からないんだけど…。曲を作る作業はどんな感じなのかな?」
「基本的にパソコンでやるので、楽器を演奏したりはしません。」
「歌は歌うのかい?」
「はい。」
「口ずさむ程度なら問題ないけど、それでも大丈夫なのかな?」
「はい!口ずさめれば問題ありません!」
「なら、大丈夫かな。」
「本当ですか!?」
「うん。本当。」
「ありがとうございます!」
よかった。
これでアイツに曲を作ってあげることができる。
「ただし!少し条件があるかな?」
「じょ、条件ですか?」
「うん。」
なんだろう…?