ファーストソング
11
あれからめちゃめちゃ練習した。
家でも学校でもひたすら『サヨナラ』を聞いて練習した。
千冬ちゃんには準備出来るまでこなくていいよって言われたが、俺にとっては約束は約束だし。
次の日も当然千冬ちゃんの病室に向かった。
でもそこに千冬ちゃんはいなかった。
「あれ?どこに行ったんだ?」
いつもこの時間なら、本を読んでいるはずなのに。
千冬ちゃんの病室の前でウロウロしていたら、ナースさんが声をかけてくれた。
「長瀬ちゃんなら先生と話している最中だから、今日の面会は難しいですよ。」
「え!?まじっすか!?」
もしかして、悪化とかしたのかな!?
それって俺のせい!?いや俺のせいだよな…。
考え込みながらフラフラ歩いていると、千冬ちゃんの声が聞こえてくる。
「相変わらず、俺の耳…。」
自分の耳の良さを恨みつつ、ついつい会話を聞いてしまう。
家でも学校でもひたすら『サヨナラ』を聞いて練習した。
千冬ちゃんには準備出来るまでこなくていいよって言われたが、俺にとっては約束は約束だし。
次の日も当然千冬ちゃんの病室に向かった。
でもそこに千冬ちゃんはいなかった。
「あれ?どこに行ったんだ?」
いつもこの時間なら、本を読んでいるはずなのに。
千冬ちゃんの病室の前でウロウロしていたら、ナースさんが声をかけてくれた。
「長瀬ちゃんなら先生と話している最中だから、今日の面会は難しいですよ。」
「え!?まじっすか!?」
もしかして、悪化とかしたのかな!?
それって俺のせい!?いや俺のせいだよな…。
考え込みながらフラフラ歩いていると、千冬ちゃんの声が聞こえてくる。
「相変わらず、俺の耳…。」
自分の耳の良さを恨みつつ、ついつい会話を聞いてしまう。