ファーストソング
3
歌っていると、━ドンッ。という音が扉から聞こえた。
いきなりの大きな音にびっくりして歌うのをやめる。
何事だ?
そう思い、扉の方に振り向くとそこには制服を着た男の子がいた。
真っ黒の髪は少しなびいていて、前髪を止めているピンク色のピンが目立っていた。
恐らくイケメンって言われるぐらいには顔が整っていると思う。
ちょっとチャラいけど、それも彼の魅力なんだろう。
でもこの人を私は知らない。
誰かの病室と間違えたのだろうか?
そう思い口を開こうとするが、その前に彼が口を開く。
「アンタ、まさか『フユ』ッスか!!?」
自分の声量を理解していないのか、かなりの大きな声で紡がれた言葉に驚愕する。
このチャラ男、『フユ』を知っている?
「な、なんで?」
辛うじて、声が出る。
「やっぱり『フユ』なんだ!!すっげぇ!!!」
そう言いながら彼はズンズンとこちらに向かってくる。
扉を閉める知能はあったらしい。
なんだコイツ?
私の頭はその疑問でいっぱいだった。
なのに、コイツは更に爆弾を落とす。
「あ、あの!!『フユ』さん!俺の為に曲を書いてください!!!」
もう一度言おう。
なんだコイツ?
いきなりの大きな音にびっくりして歌うのをやめる。
何事だ?
そう思い、扉の方に振り向くとそこには制服を着た男の子がいた。
真っ黒の髪は少しなびいていて、前髪を止めているピンク色のピンが目立っていた。
恐らくイケメンって言われるぐらいには顔が整っていると思う。
ちょっとチャラいけど、それも彼の魅力なんだろう。
でもこの人を私は知らない。
誰かの病室と間違えたのだろうか?
そう思い口を開こうとするが、その前に彼が口を開く。
「アンタ、まさか『フユ』ッスか!!?」
自分の声量を理解していないのか、かなりの大きな声で紡がれた言葉に驚愕する。
このチャラ男、『フユ』を知っている?
「な、なんで?」
辛うじて、声が出る。
「やっぱり『フユ』なんだ!!すっげぇ!!!」
そう言いながら彼はズンズンとこちらに向かってくる。
扉を閉める知能はあったらしい。
なんだコイツ?
私の頭はその疑問でいっぱいだった。
なのに、コイツは更に爆弾を落とす。
「あ、あの!!『フユ』さん!俺の為に曲を書いてください!!!」
もう一度言おう。
なんだコイツ?