ファーストソング
5
「…それって、どこまで。」
「どういう病気かとかは聞いてない。けど…、余命宣告を受けたことは聞いた。」
「誰から?」
「…それは、その…ごめん。言えない。」
その言葉で察しがつく。
櫻井先生や鈴さんは守秘義務があるから、絶対に言わない。
この二人以外で余命宣告の件を知っているのは私の家族だけ。
しかもこの時間コイツと会う可能性があるのは、たった一人。
今日来るはずだったのに来なかったお姉ちゃんが、佐久間夏輝に教えたんだ。
どういった経緯で教えたのかは分からない。
けどそれで佐久間夏輝はかなり精神がやられている。
私の病気のせいで…。
佐久間夏輝は、夏輝は全く悪くないのに。
「…それで、佐久間夏輝はどうしたいの?曲、諦めるの?」
悪くないと分かっていても口調が強くなってしまう。
だってコイツにだけは、夏輝だけには知られたくなかったから。
「どういう病気かとかは聞いてない。けど…、余命宣告を受けたことは聞いた。」
「誰から?」
「…それは、その…ごめん。言えない。」
その言葉で察しがつく。
櫻井先生や鈴さんは守秘義務があるから、絶対に言わない。
この二人以外で余命宣告の件を知っているのは私の家族だけ。
しかもこの時間コイツと会う可能性があるのは、たった一人。
今日来るはずだったのに来なかったお姉ちゃんが、佐久間夏輝に教えたんだ。
どういった経緯で教えたのかは分からない。
けどそれで佐久間夏輝はかなり精神がやられている。
私の病気のせいで…。
佐久間夏輝は、夏輝は全く悪くないのに。
「…それで、佐久間夏輝はどうしたいの?曲、諦めるの?」
悪くないと分かっていても口調が強くなってしまう。
だってコイツにだけは、夏輝だけには知られたくなかったから。