ファーストソング
7
…他人の空似じゃなかった。
「…やっぱり。」
「もしかして、千冬に曲作りを頼んだ男の子?」
「そ、そうです!!それ俺です!!」
「いつも千冬がお世話になっております。千冬の姉の長瀬千穂です。」
「あ、俺は佐久間夏輝です。ってか俺お世話なんてしてないですよ。むしろ…。」
お世話になってばっかり。
俺が急に黙り込んだからか、静寂なまま時間が進む。
何か言わないと!と思うに口からは何も出ない。
先に口開いたのは長瀬さんだった。
「…少し話します?」
風になびかれた髪を耳にかけながら俺にそう聞いてきた。
千冬ちゃんについて知れる。
なんで入院しているのか、どうして『フユ』を引退したのか。
これで明確になる。
俺は唾を飲み込み、「はい。」と答えていた。
「…やっぱり。」
「もしかして、千冬に曲作りを頼んだ男の子?」
「そ、そうです!!それ俺です!!」
「いつも千冬がお世話になっております。千冬の姉の長瀬千穂です。」
「あ、俺は佐久間夏輝です。ってか俺お世話なんてしてないですよ。むしろ…。」
お世話になってばっかり。
俺が急に黙り込んだからか、静寂なまま時間が進む。
何か言わないと!と思うに口からは何も出ない。
先に口開いたのは長瀬さんだった。
「…少し話します?」
風になびかれた髪を耳にかけながら俺にそう聞いてきた。
千冬ちゃんについて知れる。
なんで入院しているのか、どうして『フユ』を引退したのか。
これで明確になる。
俺は唾を飲み込み、「はい。」と答えていた。