ファーストソング
10
「だからすいません。」
口からでたのは俺の本当の気持ち。
「…そう。貴方も千冬も馬鹿ね。」
「千冬ちゃんは分からないですけど、俺は…まぁ、そうですね。馬鹿なのかもしれないっす。」
「私に貴方を止める権利はないわ。だから好きにしなさい。」
「はい!」
「でも、千冬を傷つけるようであれば私は容赦しないから。」
切れながらの目が俺を射抜く。
その目は少し震えているようだった…。
「はい。その時は俺と喧嘩してください。」
「ふふ。譲る気ないのね。」
「長瀬さんも…。ですよね?」
「それはだって、私、千冬のお姉ちゃんだから。」
そういう長瀬さんはどこか遠くを見ていた。
まるで自分に言い聞かせるみたいに…。
そのまま長瀬さんとはお別れして千冬ちゃんの病室に向かう。
決意をしめした俺だが、千冬ちゃんの病室へ向かう俺の足取りは重かった。
俺の気持ちを千冬ちゃんは許してくれるだろうか。
不安からどんどん下を向いてしまう。
1歩1歩ゆっくり進んでいく。
そしてついに辿り着き、俺は大きく深呼吸をした。
口からでたのは俺の本当の気持ち。
「…そう。貴方も千冬も馬鹿ね。」
「千冬ちゃんは分からないですけど、俺は…まぁ、そうですね。馬鹿なのかもしれないっす。」
「私に貴方を止める権利はないわ。だから好きにしなさい。」
「はい!」
「でも、千冬を傷つけるようであれば私は容赦しないから。」
切れながらの目が俺を射抜く。
その目は少し震えているようだった…。
「はい。その時は俺と喧嘩してください。」
「ふふ。譲る気ないのね。」
「長瀬さんも…。ですよね?」
「それはだって、私、千冬のお姉ちゃんだから。」
そういう長瀬さんはどこか遠くを見ていた。
まるで自分に言い聞かせるみたいに…。
そのまま長瀬さんとはお別れして千冬ちゃんの病室に向かう。
決意をしめした俺だが、千冬ちゃんの病室へ向かう俺の足取りは重かった。
俺の気持ちを千冬ちゃんは許してくれるだろうか。
不安からどんどん下を向いてしまう。
1歩1歩ゆっくり進んでいく。
そしてついに辿り着き、俺は大きく深呼吸をした。