ファーストソング
13
「で?…どうしたいの?」
止まらない涙の中千冬ちゃんは再度問いかけてくる。
「…聞いた瞬間諦めようと思った。」
千冬ちゃんの顔を見ていたら口が勝手に答えていた。
「…でも、諦めきれなかった。」
「え…?」
「だから今日ここにきた。俺の気持ちを千冬ちゃんに聴いて欲しくて。」
そう。
俺の素直な気持ち。
それを千冬ちゃんに伝えたくて。
「俺は自分の事しか考えなかった。『フユ』に偶然会えて、俺はこのチャンスを逃したくなくて無茶なお願いをした。」
「無茶って…。」
「無茶だよ。急に知らない奴が病室入ってきて、曲作ってくれ!なんて無茶以外の何物でもない。」
理解してた。だからこそ伝えたくなかった。
それを認めてしまえば、もう二度と千冬ちゃんと話せなくなる。
その気持ちから1週間逃げていた。
でも…!
慎太郎が背中を押してくれた。
長瀬さんから覚悟をもらった。
だから今俺はここにいる…!
「でも俺の夢を叶える道筋が出来たと思った。何もない日常から、夢を追う為の日常に変わる。そう思ったら他の事なんて考えられなかった。」
「…うん。」
「…それに千冬ちゃんと話すのもすっごく楽しかった。学校の友達とは違って俺の夢も知ってるし、素の自分を出せてたと思う。」
止まらない涙の中千冬ちゃんは再度問いかけてくる。
「…聞いた瞬間諦めようと思った。」
千冬ちゃんの顔を見ていたら口が勝手に答えていた。
「…でも、諦めきれなかった。」
「え…?」
「だから今日ここにきた。俺の気持ちを千冬ちゃんに聴いて欲しくて。」
そう。
俺の素直な気持ち。
それを千冬ちゃんに伝えたくて。
「俺は自分の事しか考えなかった。『フユ』に偶然会えて、俺はこのチャンスを逃したくなくて無茶なお願いをした。」
「無茶って…。」
「無茶だよ。急に知らない奴が病室入ってきて、曲作ってくれ!なんて無茶以外の何物でもない。」
理解してた。だからこそ伝えたくなかった。
それを認めてしまえば、もう二度と千冬ちゃんと話せなくなる。
その気持ちから1週間逃げていた。
でも…!
慎太郎が背中を押してくれた。
長瀬さんから覚悟をもらった。
だから今俺はここにいる…!
「でも俺の夢を叶える道筋が出来たと思った。何もない日常から、夢を追う為の日常に変わる。そう思ったら他の事なんて考えられなかった。」
「…うん。」
「…それに千冬ちゃんと話すのもすっごく楽しかった。学校の友達とは違って俺の夢も知ってるし、素の自分を出せてたと思う。」