ファーストソング
16
俺は小さく「ありがとう」と呟いた。
このありがとうには色々な意味が込められている。
俺の無知を許してくれてありがとう。
俺の曲を作ってくれてありがとう。
千冬ちゃんの意思で俺といることを選んでくれてありがとう。
俺を夢を応援してくれてありがとう。
「どーいたしまして。」
その言葉を聞いて涙が出てくる。
お互いぐしゃぐしゃの顔で笑っている。
涙と笑顔が自然とでてくる。
止まらない。
けど心はとてもスッキリしている。
━ガラ
「こら!まだいたんですね!もう面会時間は過ぎてますよ!」
「鈴さん。」
「っげぇ。」
扉が開く音がして、バッと振り向くと後ろにはいつも俺を叱るナースさんがいた。
「ふふ。また怒られてるじゃん。」
「え、俺だけが悪いの!?」
「そうですよ!ほら、でたでた!!長瀬ちゃん、またあとでご飯もってきますね。」
「はーい。」
「ちょ、ちょ押さないでくださいよ!!」
「ほらほら!!」
そう言って病室の外へ問答無用に連れてかれる。
あぁ、また説教されるとげんなりすると、押されながら「長瀬ちゃんと友達になってくれてありがとう」と言われた。
俺はその言葉に驚きながらもこう返した。
「俺が友達になりたかったんです」
ってね。
このありがとうには色々な意味が込められている。
俺の無知を許してくれてありがとう。
俺の曲を作ってくれてありがとう。
千冬ちゃんの意思で俺といることを選んでくれてありがとう。
俺を夢を応援してくれてありがとう。
「どーいたしまして。」
その言葉を聞いて涙が出てくる。
お互いぐしゃぐしゃの顔で笑っている。
涙と笑顔が自然とでてくる。
止まらない。
けど心はとてもスッキリしている。
━ガラ
「こら!まだいたんですね!もう面会時間は過ぎてますよ!」
「鈴さん。」
「っげぇ。」
扉が開く音がして、バッと振り向くと後ろにはいつも俺を叱るナースさんがいた。
「ふふ。また怒られてるじゃん。」
「え、俺だけが悪いの!?」
「そうですよ!ほら、でたでた!!長瀬ちゃん、またあとでご飯もってきますね。」
「はーい。」
「ちょ、ちょ押さないでくださいよ!!」
「ほらほら!!」
そう言って病室の外へ問答無用に連れてかれる。
あぁ、また説教されるとげんなりすると、押されながら「長瀬ちゃんと友達になってくれてありがとう」と言われた。
俺はその言葉に驚きながらもこう返した。
「俺が友達になりたかったんです」
ってね。