ファーストソング
6
「あーいいって。お前は受験生なんだから、そう気を遣うなって!」
俺が笑顔を張り付けて話す。
「勉強ばっかりだと気が滅入るから気分転換にしたいんだよ。ダメ?」
和真のこういうところに俺は情けなくなる。
あー!本当!兄失格だよ。
そう思いながら反省しつつ気持ちを切り替えて答える。
「無理だけなすんなよ」俺はそう言いながら和真の頭に手をおく。
すると和真は眼鏡を触りながら「兄さんもね」と口を開いた。
この眼鏡を触るジェスチャーは和真が照れ隠しによくする。
こういうところが可愛いんだよ!うちの次男坊は!
「母さんの声うるせ」
「不貞腐れんなよ。竜」
「だってさ…」
「茉里奈の宿題終わらせたらゲームしてていいぜ」
「マ?」
「マ」
「っしゃ!マリ!早く食って、早く終わらせて続きやるぞ!」
「げぇ…!」
上手い事竜の母さんへのヘイトをそらせることができて胸をなでおろす。
和真もこういった言葉選びは上手いんだが、今の竜には逆効果だろう。
和真もそれを理解しているのか、最近は俺がこの役割を担っている。
昔は俺よりも和真が率先してやっててくれたのにな…。
まぁこれも長男の務めか。
そう思いながら俺は急ぎながらご飯を食べ始めた。
俺が笑顔を張り付けて話す。
「勉強ばっかりだと気が滅入るから気分転換にしたいんだよ。ダメ?」
和真のこういうところに俺は情けなくなる。
あー!本当!兄失格だよ。
そう思いながら反省しつつ気持ちを切り替えて答える。
「無理だけなすんなよ」俺はそう言いながら和真の頭に手をおく。
すると和真は眼鏡を触りながら「兄さんもね」と口を開いた。
この眼鏡を触るジェスチャーは和真が照れ隠しによくする。
こういうところが可愛いんだよ!うちの次男坊は!
「母さんの声うるせ」
「不貞腐れんなよ。竜」
「だってさ…」
「茉里奈の宿題終わらせたらゲームしてていいぜ」
「マ?」
「マ」
「っしゃ!マリ!早く食って、早く終わらせて続きやるぞ!」
「げぇ…!」
上手い事竜の母さんへのヘイトをそらせることができて胸をなでおろす。
和真もこういった言葉選びは上手いんだが、今の竜には逆効果だろう。
和真もそれを理解しているのか、最近は俺がこの役割を担っている。
昔は俺よりも和真が率先してやっててくれたのにな…。
まぁこれも長男の務めか。
そう思いながら俺は急ぎながらご飯を食べ始めた。