ファーストソング

18

次の日。
俺は認められた嬉しから、千冬ちゃんの病室に走って向かった。
扉をガラガラと勢いよくあけて、大きく息を吸った。


「千冬ちゃん! 両親が認めてくれた!!」


大きな声で告げると、千冬ちゃんは目を見開いて驚いたあと「よかったね」と出会ってから一番の笑顔を見せてくれた。

あぁ、やっぱり俺は千冬ちゃんのことが好きだ。
そう自覚するには十分なほど素敵な時間だった。


「鈴さん、注意しにいかないんですか?」
「…もうちょっとだけですよ。 ちゃんとあとで注意しにいきますから」
「はは、優しいね」
「櫻井先生は甘すぎるんです!」
「元気があっていいと思うけどなぁ、ほら精密機械の前では暴れないしね」
「それは最初に私が注意したんです!」
「それは鈴さんの教育の賜物ですね」
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