ファーストソング
2
「あ、今日も来てたんだね」
「えっと…?」
ガラガラと扉を開け一人の医者が入ってくる。
何処か聞いたことのある声色。
でも誰か分かんねぇ。 誰だ?
「櫻井先生」
「あ」
千冬ちゃんの言葉に思い出す。
そうだこの人!
─「簡単な条件だからね。…条件は二つ。」
─「はい。」
千冬ちゃんの曲作りに条件を出していた先生!
「そっか。 なんだかんだ会ってなかったね。 千冬ちゃんの担当医をしている櫻井春です。 よろしくね夏輝くん」
「あ、うっす!」
「はは、元気いいとこ申し訳ないけど、千冬ちゃん検査があるから今日の面会はここで終わりね」
「え、あ、分かりました!」
そう言われ、来たばかりの足を動かし病室をでる。
「またくるな!」
「うん。 待ってるね」
「おう!」
待合室まで歩くとポスターが目にはいった。
「夏祭り? 花火は二十時から…?」
でかでかと書いてあるその言葉から目が離せない。
千冬ちゃんに花火を見せてあげたい。
夏祭りを満喫させてあげたい。
そのためには…!
「櫻井先生の許可が必要だっ!!」
俺は頷くと櫻井先生が出てくるまで待合室で座って待つことにした。
「えっと…?」
ガラガラと扉を開け一人の医者が入ってくる。
何処か聞いたことのある声色。
でも誰か分かんねぇ。 誰だ?
「櫻井先生」
「あ」
千冬ちゃんの言葉に思い出す。
そうだこの人!
─「簡単な条件だからね。…条件は二つ。」
─「はい。」
千冬ちゃんの曲作りに条件を出していた先生!
「そっか。 なんだかんだ会ってなかったね。 千冬ちゃんの担当医をしている櫻井春です。 よろしくね夏輝くん」
「あ、うっす!」
「はは、元気いいとこ申し訳ないけど、千冬ちゃん検査があるから今日の面会はここで終わりね」
「え、あ、分かりました!」
そう言われ、来たばかりの足を動かし病室をでる。
「またくるな!」
「うん。 待ってるね」
「おう!」
待合室まで歩くとポスターが目にはいった。
「夏祭り? 花火は二十時から…?」
でかでかと書いてあるその言葉から目が離せない。
千冬ちゃんに花火を見せてあげたい。
夏祭りを満喫させてあげたい。
そのためには…!
「櫻井先生の許可が必要だっ!!」
俺は頷くと櫻井先生が出てくるまで待合室で座って待つことにした。