キラキラ星

クリスマス会から春休み

数日後の遠藤家のクリスマス会の日。

駅前の花屋でピンク色のシクラメンを買い、美月と2人で電車に乗って向かう。

「お兄ちゃん、みかお姉ちゃんちってどんなお家?」

「美香の両親は、ジュエリーショップをしてて、宝石をデザインしてネックレスや指輪やイヤリングを作って売ってるし、お店と住居が繋がってるよ」


「みかお姉ちゃんのお父さんとお母さんってスゴイね。ネックレスとか作れるのかぁ」


「美月、降りるよ」

「うん」

隣りの駅だが、いつもと違う商店街などをキョロキョロしながら歩いている美月。

すると向こうから、美香と剛くんが歩いてきた

「美月ちゃん!」
と大きく手を振って美香が走り寄ってきて、美月をぎゅーと抱きしめた。

「みかお姉ちゃん。今日はありがとう。」

「今日は楽しもうね! あ、美月ちゃん、このお兄さんはね、私の弟で剛〈つよし〉だよ」

「君が美月ちゃんだね。いらっしゃい。」

「こんにちは。坂田 美月です!」

「美月ちゃん、私と手を繋いで行こう。」

「うん!」

「剛くん、今日はありがとう」

「光くんにはあんな可愛い妹がいたんだね」

「うん。」

4人で美香のウチへ向かう。
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