キラキラ星
就活は
大学3年の冬休みに、突然蓮から日曜日に自宅へ来て欲しいと連絡が入った。
蓮からそんな事を言われた事が無いから何かあったのかと思い承諾した。
日曜日
ピンポン♪
「は〜い。」 ガチャ
「坂田くん。わざわざ来てもらってありがとう。さぁ上がって!」
「はい。お邪魔します。」
「れ〜ん! 坂田君がみえたわよ〜!」
「今、下へ行く!」
「坂田君、蓮も来るしリビングへ行きましょうか」
「はい。」
お母さんのあとからリビングへ入るとサヤマの社長である蓮のお父さんと会長のお爺さんが座っていた。
「やあ、坂田君。わざわざ来て貰ってすまないね」
「いいえ…」
「坂田君、ワシらと将来の話しでもしような」
「あ、はい…」
ガチャ
「光、呼び出してすまない。今日はお爺ちゃんと父さんの話しを聞いて貰いたくてさ」
「う…ん。」
ガチャ
「お茶とどら焼きをどうぞ」と言って
お母さんがみんなの分を置いてリビングから出て行った。
「さて…慶一郎、ワシから坂田君に説明しても良いか?」
「あぁ、」
「坂田君。これはサヤマの会長と社長からのお願いなんじゃが…
坂田君がまだ就職活動前なら是非お願いしたいと思っている事なんだが…」
「はい。」
「実はな、蓮はサヤマに入社させる前に5年間偽名を使い、片山文具で修行をさせるのだが坂田君も蓮のサポート役として片山文具に入社してもらえないだろうか?
もちろんデザインの方でだが、蓮の相談相手になって欲しいのじゃあ。」
「蓮のサポート役…俺で務まるのでしょうか?」
「片山文具だが経営が傾いていてウチのサヤマが吸収合併の予定で、君たちが入社する頃は
まぁ、サヤマの子会社のような感じで蓮と坂田君が入社してから5年かけてサヤマに完全にシフトする予定じゃあ。」
「じゃあ、片山文具の社員からサヤマの社員になるんですか?」
「そうじゃあ」
「坂田君、今会長が話したように5年間片山文具で蓮に修行をさせる。
サヤマから数名片山文具へ出向してもらいサヤマに片山文具の社員がすんなり移行できるようにするつもりだ。
もちろん、片山文具としてのヒット商品が出れば良いんだが…5年かけるつもりだ」
「あの〜蓮のサポートって?」
「蓮には偽名を使うし、サヤマの業務内容の把握もさせるつもりなんじゃが、蓮がサヤマの息子だと知ってるのも片山社長とサヤマの社員の2、3人だけしか知らない極秘事項なので精神的なサポートをしてもらいたいのじゃ」
「父さん、爺ちゃん。俺が社長になる時は光には役員になるようにして欲しい。
これだけは約束してもらえないだろうか。」
「もちろんじゃあ。慶一郎だって及川君がそうじゃから、蓮だって坂田君を右腕として信頼するといい」
「え? 役員?」
「光、役員と言っても多分10年以上先の話だからそれまではデザイン室で出世してくれな」
「じゃあ、デザインの仕事ができるんだな俺…」
「そう! 妹さんとの約束が叶うんだよ」
「そうだな。ハイ!お願いします。
蓮とずぅーと親友でいれば良いんですよね?」
「ありがとう坂田君。」
「無理なお願いをして申し訳ない」
「いえいえ。こちらこそこの不景気なのに大手の会社に入社できるなんて本当にありがとうございます」
「だがな、表向きは一般の入社試験と面接も受けてもらう。
片山文具の社員たちにバレないようにする為じゃあ。
人事部長はサヤマの社員にする予定だから2人の事は人事部長が合格にして内定を出すからな」
「まぁ、コネ入社だ。蓮、あまりにも営業成績が悪かったら、サヤマの副社長はナシだぞ」
「ハイ。わかってます社長」
蓮は、入社5年後はサヤマの副社長かぁ…
俺も頑張らないと10年以上先とはいえ役員は無理だ。ヒット商品を出せるように頑張らないとな…
蓮からそんな事を言われた事が無いから何かあったのかと思い承諾した。
日曜日
ピンポン♪
「は〜い。」 ガチャ
「坂田くん。わざわざ来てもらってありがとう。さぁ上がって!」
「はい。お邪魔します。」
「れ〜ん! 坂田君がみえたわよ〜!」
「今、下へ行く!」
「坂田君、蓮も来るしリビングへ行きましょうか」
「はい。」
お母さんのあとからリビングへ入るとサヤマの社長である蓮のお父さんと会長のお爺さんが座っていた。
「やあ、坂田君。わざわざ来て貰ってすまないね」
「いいえ…」
「坂田君、ワシらと将来の話しでもしような」
「あ、はい…」
ガチャ
「光、呼び出してすまない。今日はお爺ちゃんと父さんの話しを聞いて貰いたくてさ」
「う…ん。」
ガチャ
「お茶とどら焼きをどうぞ」と言って
お母さんがみんなの分を置いてリビングから出て行った。
「さて…慶一郎、ワシから坂田君に説明しても良いか?」
「あぁ、」
「坂田君。これはサヤマの会長と社長からのお願いなんじゃが…
坂田君がまだ就職活動前なら是非お願いしたいと思っている事なんだが…」
「はい。」
「実はな、蓮はサヤマに入社させる前に5年間偽名を使い、片山文具で修行をさせるのだが坂田君も蓮のサポート役として片山文具に入社してもらえないだろうか?
もちろんデザインの方でだが、蓮の相談相手になって欲しいのじゃあ。」
「蓮のサポート役…俺で務まるのでしょうか?」
「片山文具だが経営が傾いていてウチのサヤマが吸収合併の予定で、君たちが入社する頃は
まぁ、サヤマの子会社のような感じで蓮と坂田君が入社してから5年かけてサヤマに完全にシフトする予定じゃあ。」
「じゃあ、片山文具の社員からサヤマの社員になるんですか?」
「そうじゃあ」
「坂田君、今会長が話したように5年間片山文具で蓮に修行をさせる。
サヤマから数名片山文具へ出向してもらいサヤマに片山文具の社員がすんなり移行できるようにするつもりだ。
もちろん、片山文具としてのヒット商品が出れば良いんだが…5年かけるつもりだ」
「あの〜蓮のサポートって?」
「蓮には偽名を使うし、サヤマの業務内容の把握もさせるつもりなんじゃが、蓮がサヤマの息子だと知ってるのも片山社長とサヤマの社員の2、3人だけしか知らない極秘事項なので精神的なサポートをしてもらいたいのじゃ」
「父さん、爺ちゃん。俺が社長になる時は光には役員になるようにして欲しい。
これだけは約束してもらえないだろうか。」
「もちろんじゃあ。慶一郎だって及川君がそうじゃから、蓮だって坂田君を右腕として信頼するといい」
「え? 役員?」
「光、役員と言っても多分10年以上先の話だからそれまではデザイン室で出世してくれな」
「じゃあ、デザインの仕事ができるんだな俺…」
「そう! 妹さんとの約束が叶うんだよ」
「そうだな。ハイ!お願いします。
蓮とずぅーと親友でいれば良いんですよね?」
「ありがとう坂田君。」
「無理なお願いをして申し訳ない」
「いえいえ。こちらこそこの不景気なのに大手の会社に入社できるなんて本当にありがとうございます」
「だがな、表向きは一般の入社試験と面接も受けてもらう。
片山文具の社員たちにバレないようにする為じゃあ。
人事部長はサヤマの社員にする予定だから2人の事は人事部長が合格にして内定を出すからな」
「まぁ、コネ入社だ。蓮、あまりにも営業成績が悪かったら、サヤマの副社長はナシだぞ」
「ハイ。わかってます社長」
蓮は、入社5年後はサヤマの副社長かぁ…
俺も頑張らないと10年以上先とはいえ役員は無理だ。ヒット商品を出せるように頑張らないとな…