キラキラ星
俺は、美月の病気の話しをした。

美月は赤ちゃんの頃から何度か心臓の手術をしている事。

学校の友達より、病院の小児病棟の友達の方が仲が良い事。

今は、病気も安定しているから、特殊学級だが小学校へ通っている事を話したら、電車の中で美香はポロポロと泣き出した。

俺はビックリして、美香の最寄り駅に着いてすぐに2人で降りてホームのベンチに腰掛けて、美香が落ち着くまで座っていた。


「ゴメン。ビックリしたよな」

「私の方こそゴメンね。妹さんの事を可哀想とか思った訳じゃあなくて、一生懸命に頑張ってる光の家族に感動したの」

「いや〜感動って…
俺にはこれが普通だからさ〜
世の中にはいろんな家族がいるもんな!」


「うん。そうだね。 何か元気出た!
私ね、親からは普通に大学行って、会社に入って、お嫁さんになれって言われてて……、

今、大学へは行かずにモデルの仕事をずぅーとやりたいと思い始めてて……

でも、親をどうやって説得したらいいか悩んでた……。
普通に生きていくって人によって違うんだ!って 光と話しをしてて思えたの。

私の普通… モデルで輝く事! 
よし! 高校卒業まで親を説得するね!
光、ありがとう!」



「うん。何かわかんないけどさ〜頑張れ!美香!」

人がまばらなホームで2人で笑い合い、美香を自宅まで送った。
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