キラキラ星
レストランに入り、個室に案内された。

「光…わざわざこんな素敵なレストランを予約してくれたの? いいの?」

「あぁ。もちろん。」

ウェーターがやってきて注文をする。

シェフおすすめのコースにした。

「なんか、素敵なレストランだね。個室だし、窓から林が見えて癒されるね」

「うん。これからは時々こういうデートもしような」

「うん。もう私たちも大人だしね。」

2人で仕事の話や家族の話しなどたくさん話しをしながら食事をした。

デザートとコーヒーが出てきた。

俺は上着の胸ポケットからケースを開いて美香に向け

「遠藤 美香さん。長い間待たせてゴメン。
死ぬまで一緒に俺の隣りにいて下さい。
美香、心の底から愛してる!俺と結婚して下さい!」

俺はケースから指輪を取り出した。

「ひかる… はい! よろしくお願いします」

美香は涙を流しながら笑顔を見せてくれて俺は美香の指に婚約指輪を嵌めた。

「ありがとう。一生美香を大切にするからな」

「うん。私も光を大切にするからね」

「じゃあ、遠藤家へ挨拶に行くぞ!」

「あれ? もしかして…この指輪って…」

「あたり! 俺がデザインしてさ〜
お義父さんに作っていただいた婚約指輪なんだ」

「ありがとう。世界で一つしかない婚約指輪…」

「結婚指輪は、2人でデザインしような」

「うん」

美香は、またポロポロ涙を流し頷いた。
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