キラキラ星
部屋で荷造りしてフロントでチェックアウトする。

ロビーに颯太と奥様が立っていた。

「父さん、母さん。」

「ミカ、ヒカル」俺たちは丁寧に奥様に颯太の事をお願いし、2人に挨拶してタクシーに乗った。

「ああ、颯太とかりんちゃんが結婚してくれたら嬉しいのになあ〜。こればっかりはね〜」

「それにかりんちゃんはまだ中学生だろ?
颯太以上に好きな奴が現れるかもしれないから今後は黙って見守ってこう…」

「うん。」

「栗原は何て言ってんの?」

「くるみちゃんも颯太くんなら安心って言ってくれてるけど、サヤマの社長令嬢だからね〜

もしかしたら、何処ぞの御曹司に見染められる場合もあるしね…」

「そうだなぁ。宝石バカの颯太なぁ」

「「…………」」

俺たちの飛行機は、パリへ向けて離陸した。
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