キラキラ星
「百聞は一見にしかずね。たくさんモネの絵画を写真やカレンダーなどで目にしてきたけど、実物は感動するわね〜」

「本当にそうですよね。私も感動しました」

「皆さんが喜んでくれて、良かった」と
母さん、美香、リサさんが話していた。

颯太が居ない……あ、あそこでスケッチしてる。

「颯太、何を描いてるの？」

「この花が可愛いから描いてたんだ」

「お、颯太くんは、デッサンも上手だね」と岡田社長に褒められた颯太。

「いいえ、俺なんか全然です。学校の同級生はスゴイ奴が多いから」

「俺なんか絵はダメだから羨ましいよ」

「颯太、そろそろ売店寄って帰るよ」

「うん。わかった」

3人で売店に向かうと女性陣はやたらと買い物をしていた。

「凄いね母さん達…父さん、俺さ画集買うね」

「ああ、俺の分もな」

「坂田さん、颯太くんは才能があるんですね」

「どうなるかは、これからの本人の努力次第だと思いますが、
あれだけの情熱がある子だとは思いませんでした」

「あの情熱は羨ましいですね。」

「そうですね……」

売店の買い物も終わり、岡田社長がパリへ戻る途中に美味しいレストランがあるからそこで
昼食を取る事にしてから車に乗り込んだ。
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