キラキラ星
納棺も済み、岡田社長とリサさん、そして鈴木師範夫妻が控え室にやってきた。

エマ先生も鈴木師範も目を真っ赤にして
「美香さん…光くんのお母さん…信じられないです」

「先生、光はあちらに子供達といるんですよ。顔を見て話しかけてやって下さい」

お義母さんと私で4人を案内した。

「こちらです。」

光の側にいた太陽と颯太が椅子から立ち上がり、礼をしてから退けた。

4人はそぅっと、棺に近づいて行く。

エマ先生が「光くん！」うわぁと泣き出し師範がしっかりと抱き抱えた。

リサさんも社長も光の顔を覗き込む。
お2人も涙をポロポロながし、鼻をすする。

「坂田くんはどうして…」

「会社の人の話しだと、お茶を持って行ったとき私達のフランス土産のチョコを秘書の方々でと言って仕事に取り掛かっていたみたいです。

その後、チョコのお礼に来た時には倒れていて息もしてないので直ぐに救急車を呼んだそうです

でも…救急隊員が駆けつけた時には既に心肺停止だったそうで…
病名としては急性心不全だそうです」

「……」

「お通夜は明日の夕方からでしたね」

「はい」

「では、また明日、来させてもらいます」

「はい。ありがとうございます」

エマ先生は、お義母さんと私の手を握り、ぎゅーとハグをして下さった。

そして4人はまた光に話しかけてから帰って行った。
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