キラキラ星
一応、エミリーさんと海斗くん。

俺とMIKAがカップルという設定になった。

雑誌編集担当さんや、カメラマンからの指示で手を繋ぎ歩き出す。後ろ姿の撮影。

そのあとは、カフェのテーブルで向き合って、彼女役のMIKAが俺にボディータッチする撮影。

確かにこんな風に触られる事は家族以外では無いなあと、思ってMIKAと目が合う。

カメラマンさんは、その都度、目線や体の向きなどを指示してくる。

MIKAは、俺が緊張しないように遊園地のパンフレットを開いて、話し掛けてくれる。
それに答えながらもカメラはパシャパシャと俺たちを撮っていた。

「OK！　次はエミリーと海斗くんね！」


俺とMIKAは、この後の2人の撮影場所へ移動しながら次の撮影の乗り物を待ってる時のシチュエーションを雑誌編集担当さんからこんな感じで並んでねっと指示を受ける。

撮影前に、雑誌編集担当さんの前で何パターンか練習してみた。

雑誌編集担当さんから細かな指示を出されていると、カメラマンさんとスタッフも到着し、自然な感じで撮影されていた。

並んでて順番を待つ時に手が触れそうなところも撮影された。

カメラマンさんから、触れたら俺がMIKAの手を握って、恋人繋ぎしてと指示された。

手のドアップだ。　
手汗をかきそうになる…

「何かさ、緊張するよね。」

「手汗かきそうだよ。」

「私も…」

カメラマンさんは、MIKAに次のポーズの指示を出し、

俺にはもっとワクワク、ドキドキの表情を指示した。

俺は覚悟を決めて、MIKAが本当の彼女になって初めてのデートだと思う事にした。
にこやかに、心が高鳴るような気持ちで挑んだら一発OKが出て、カメラマンさんに良い表情になってきたよ。と褒められた。
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