キラキラ星
車は、高速道路に乗り走り出す。

周りの景色は牧場も見えていたし、晴れているので遠くの山々がハッキリと綺麗に見えていた。

「MIKA、その後ご両親と話ししてるのか?」

「うん、木田さん、聞いて〜!
あんなに反対してたお父さんがさ、
"そんなにモデルの仕事が良いのか?"って聞いてきたんだよ〜。もうビックリした。」


「MIKAが本気なのか確かめたいんだろうな親なら当然だよ。大事な娘を心配してるんだよ」


「うん。それでね、高校卒業までにどんな準備が必要なのか知りたいんだけど…」

「まず、語学だな。英語、フランス語、ミラコレにも出たいならイタリア語も話せるとなお良いと思うけど…

まずはパリコレのオーディションだと思うからフランス語だなぁ」


「フランス語かぁ〜」

「エマ師範は、フランス人だぞ。」

「あ! エマ師範か! 合気道も習ってるのに、フランス語もお願いするのって図々しくない?」

「フランス語習いに行く時間あるの?」

「ありません……」

「じゃあ、エマ師範に聞いてみて、ダメなら語学学校へ通うとか…」


「オイ、エマ師範って合気道の先生なの?
MIKAは、外人の先生に習ってるの?」


「はい。エマ師範は日本語ペラペラで合気道もめっちゃ強い先生ですよ」


「もう、日本に来てから20年以上だと思うな」

「もしさ、そのエマ師範がダメでもフランス語の先生とか紹介してもらえるかもしれないぞ」


「じゃあ、あさってのお稽古の時に聞いてみる」

「まぁ、卒業まで2年あるし焦らずに準備していこう。」

「ハイ!」
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